「日本人の4人に1人は水虫」
日本人の4人に1人が水虫になっていて、そのうちのほぼ半数の人は爪水虫にもなっています。
なぜ、こんなに多くの人が水虫になっているかというと、水虫になっていてもそうだとは思っていない人が多いからです。
水虫というと、赤くじゅくじゅくしていたり、痒いイメージがありますが、水虫の中には痒みもなく、足の裏がカサカサして硬くなっていたり、爪が厚くなり盛り上がっていたり、色が白や黄色に濁ったりする症状もあります。
最近、特に多いのが女性の爪水虫です。ネイルをしてしまうと爪の状態がわかりにくいので、気づきにくいみたいです。また、ネイリストは医師ではないので、例えお客様が水虫にかかっていても、お知らせすることはできないのです。
水虫は放置していると、足の裏が固くなる角化増殖型の水虫や爪の水虫に変化してしまうと、治りにくくなり治るのに時間もかかるようになります。早目のご相談をおすすめします。
「あなたの水虫はどのタイプ?」
水虫の症状には「趾間(しかん)型」「小水疱型」「角質増殖型(角化型)」があり
さらにやっかいな「爪白癬」があります。
●趾間型
指と指の間にできる「趾間型」に多くの人がなります。趾間型には、指の間の 皮膚が湿ってしまう「湿潤型」と皮がむけて皮膚に亀裂が入ったりする「乾燥型」 があります。いずれもかゆみや場合によっては痛みを伴います。
●小水疱型
小水疱型は指の付け根や足の裏などに、小さな水ぶくれができます。最初のうちはかゆみがない事もありますが、次第にかゆみがひどくなり赤く腫れあがってしまうこともあります。水ぶくれが破れると、液が出て次第にカサカサに乾き皮がむけていきます。
●角質増殖型(角化型)
角質増殖型(角化型)はかゆみも目立った症状もありませんが、完治は難しいと言われています。足の裏 全体、特にかかとの角質層が厚く硬くなるのが特徴で、粉をふいたようにみえます。かかとの角質が厚く なっていたり、カサカサしている人は非常に多いはずですが、かかとにクリームをつけてもなかなか改善 しない場合は、水虫の可能性もあります。
●爪白癬
爪白癬はその名のとおり白癬菌が爪に棲みついたもので、爪が白色や黄色に濁ったり、変形します。
水虫治療のポイント
水虫は夏に悪化しやすい
水虫に一度なると「暑くなると症状が悪化し、寒くなるとなくなる」というサイクルを毎年繰り返し、なかなか治らないと言われています。
水虫の治療を始めて
■かゆみが治まった ■水疱が消えた ■じゅくじゅくしなくなった ■ズキズキした痛みがなくなった
などの症状が消えると、水虫が治ったと思う方が多いからです。ただ、いったん治ったように見えても、水虫は活動を休止しているだけ。足の皮膚は厚いので、皮膚の奥に水虫が潜んでいることがあります。水虫はは再び活動を開始する時期をねらっているので、症状がなくなったあとも1ヵ月間は根気よく薬を続けましょう。
1.根気よく治療をする
水虫を治療する際、「かゆみが治まったら、いつの間にか薬をつけるのをやめてしまった」という人が多 いのではないでしょうか。水虫のいる角質層は非常に厚く、かゆみなどの症状が治まっても角質層の奥に 水虫が潜んでいることがありますので、症状が治まった後も最低1ケ月は薬を続けましょう。
2.薬剤は少し広めに塗布する
水虫は症状が発生している範囲よりも広く寄生していることが多いので、薬は少し広めに塗布します。 入浴後は角質層がやわらかくなっているので、薬を塗ると浸透しやすく効果的です。
3.患部を清潔に保つ
水虫の増殖を抑え、二次感染を防ぐため患部はやさしく洗い、常に清潔に保ちましょう。
4.患部の乾燥に心がける
水虫はじめじめした環境を好みますので、ムレを防ぎ、乾燥に心がけましょう。
※当店で水虫薬をご購入いただくと、水虫を治すコツの小冊子を差し上げています。